「ほやほや屋」の想い

「ほや」は100%国産の水産物です!

三陸宮城の宝物と言えば「ほや」。
「ほや」にもいくつかの種類がありますが、私たちの言う「ほや」とは、宮城県北部沿岸から岩手県中部沿岸で養殖されている「真ぼや」の事を指します。
この貴重な食材資源が2016〜2020年までに、合わせて約2〜3万トンも廃棄されたと言われています。

元々、三陸の「真ぼや」は、その生産量の半分が韓国へ輸出されていました。ところが2011年の東日本大震災で発生した福島原発の事故の影響で、2011年から韓国が輸入を禁止したのです。
震災で養殖いかだが流失した影響により2011年〜2014年までは輸出するほどの収穫量にならず(ほやは、種付けから成魚まで3年掛かります)、2016年までに韓国の輸入が解禁されればそれで良いだろう…的なのんびりム−ドで2016年を迎えたのですが、2021年現在も韓国の輸入は解禁されていません。

ならば、国内で食べればいいのです

隣国との交渉やWHOへの提訴などは、時間とお金ばかりかかり、解決には至りません。ならば、国内でおいしく食べればいいのです。ただし「食べよう!」と旗を振っているだけではダメです。
特に「ほや」と言うニッチな食材の普及には、それなりのやり方を考える必要があると考えます。「ほや」特有の事情を考慮した上で、手を打つ事が大事です。
ほや特有の事情
 ●「臭いがきつい」等、そもそも悪いイメ−ジが定着している。(特に関東圏)
 ●「夏の食べ物」としてのイメ−ジが強く、秋になると見向きもされない。
 ● 食べ方が限定的で広がりがない。 …などなど。

ほや消費のために その1

ほや消費マーケットを広げるだけでなく、深めることも必要。

初めて食べる人のマーケットを広めつつ、年間3個(刺身や酢の物がほとんど)食べている人に、年間10個食べていただく方法を考え、提案し、普及させることが大切と考えます。具体的には、

1.定着している常識をこわすこと。
2.新しい食べ方を普及させること。
3.加工品のレパ−トリ−を増やすこと。

です。

ほや消費のために その2

シ−ズンオフ(秋冬)に食べていただくこと。

ほやは下記のような固定観念があり、秋や冬に消費されることは少ない現状があります。

・「ほや」は夏の食べものだ。
・「ほや」は生で食べるものだ。
・「ほや」は料理(加熱)には使えない。
・ 鮮度が落ちると臭いがきつくなる。

そんなほやの、秋冬の消費を増やしたいのです。年中食べられるようになることでほやの年間消費量が増えるからです。
現代の冷凍技術があれば、旬の味をそのまま閉じ込め、一年中いつでも全国へお届けすることが可能です。

ほや消費のために その3

苦手な人でも「これなら大丈夫かも?」と思って貰えること。

これまでよく食べられてきた食べ方の代表格である「刺身」での食ベ方は、ほや好きの方には好まれますが、ほやが苦手な方には抵抗感のあるものでした。初めて「ほや」を食べる方にとっても、その独特の風味から、敷居の高いものでした。
ほやほや屋は、そんな気持ちをやわらげ、ほやに対する間口を広げる意味でも、さまざまなメニューを開発しています。

・ほや唐揚げ
・ほや串
・ほやチーズ春巻
・ほやチーズフォンデュ
・ほやのしゃぶしゃぶ
・ほやし中華
・ほやカルパッチョ

など、人気メニューも生まれています。

▲ほや唐揚げ


▲ほやし中華

ほやの独特な臭いの素は、ワタの部分。

殻付きではそれは取り除かれません。
水揚げと同時に殻をむき、冷凍すれば
いつでも新鮮そのもののほやが食べられるのです。

ほやは栄養満点な食材!

実はほやには、鉄分、DHA、ビタミンB12など、美容・健康などに良いとされる栄養成分がたっぷり含まれています!

最後に是非知っておいて欲しいこと。

「臭いがきつい」から「ほや」は嫌い。の「臭い」は、「ほや」が内部に抱えている「排泄物」に起因します。
これは鮮度の良し悪しに係らず、水揚げから24時間を経過するとどうしても臭いがでます。

「殻つきだから鮮度が良い」=「臭いがしない」ではありません。

24時間以上経過した殻つきより、水揚げと同時に「むきホヤ」にして冷凍保管している物の方が全く臭いはありません。是非、お試し下さい。
また、昨今は、「一度冷凍し、解凍した物の方が甘くて美味しい」との評価をあちこちでいただきます。
みんなで、「七夕ぼや」を食べる。
一年中食べる。
色々な食べ方で食べる。
隣国に頼らず、国内で食べる。